魂の疒

読書を療法として用いることは
古代から行われてきた。

欧米では先へ先へと進んでいるが
日本での認知度は依然として低い感がある。

古代ギリシャの図書館のドアに
「魂の癒しの場所」と記されていたという。

読書療法の用途も幅広く
ダイエットに減量マニュアルを
活用するような日常的なものから

非行少年の更生のために自己洞察の手段として
用いられるというものまである。

また、老人ホームで認知症があるお年寄りに
昔読んだことのある詩を読み聞かせることで
記憶を刺激するということもある。

このような形でのセルフヘルプブックの活用は
現在ではアメリカ人の生活に浸透している。

イギリスの一部の州では
精神科を患者が受診したときに
薬を処方するだけでなく

その患者の地元の図書館に精神科医が連絡し
図書館員が患者の症状やこれまでの読書歴を
聞いたうえで本を処方する取り組みもある。

全ての病める魂に救済(癒やし)を!!