逆トリップ
この世界(地球)に生きる人物が
ここではない別世界(異世界)
に飛ばされてしまうという
空想物語のジャンルの逆で
異世界の人物がこの世界(地球)に
やってくるという空想物語のジャンル。
それが、読んで字の通り、逆トリップ。
私に兄がいたらどんな顔だろうと
見てみたくもあったが、我が家は
温かい家庭とは違い、生ぬるい
しかし、
冷めきった(冷えた)紅茶のような家庭なので
妹や弟すら望まれなかった。
待っていた時期もまだあった。
幼少期には、父に妹か弟がほしいよな?
と聞かれ、「ママに言い」と言われたが
今になって思うと、下司の勘ぐりだが
そんな見合い結婚した好きでもない男(父)
の子を宿したい願望など更々なく
私が生まれて直ぐ母は産後ウツになり
私は祖母宅へ預けられて育ち、その間父は
典型的なサラリーマンの性で家庭を顧みず
日夜仕事にでて、帰宅後はテレビに向かう。
"そんな家庭"の犠牲者など私ひとりで十分だ。